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中秋最後の休日。
天気は雨の予報。
のんびり森あるき。
~今日の愉快~
山道を歩き出したとたんぽつりぽつりと雨。
雨をまっていたかのようにいっせいにカエルがなきだした。
冬眠するまえにはまだまだ間がある。
朝になっても森の中はまだ夜のよう。
暗い山道をぼんやりしながら歩く。
起きているのか寝ぼけているのかわからない。
雨脚がとても強い。
杉林の中はさらに暗くて憂鬱になる。
木立を通して明るさが見えるとほっとする。
ようやく雨が小降りになった。
山肌から一気に水蒸気がわきあがる。
出灰川の大きな谷が霧でうまる。
霧のなかに消える送電線。
と見る間に霧がうごいて鉄塔の連なりが見えてくる。
まるで深山にいるような感じ。
かすむ遠景に慣れてしまうと近景のくっきりさが目新しい。
シダの緑がとても新鮮。
ヨウシュヤマゴボウは花期はとても長い。
もうずいぶん前に黒紫色の実をみたはず。
水滴が瑞々しさを強調する。
すこし実が大きくなってきた。
連なった水滴が面白い。
なんというキノコか。
よく見るのと違って茶色が濃くテカテカしている。
雨に洗われてきれい。
林縁にコバノガマズミの赤い実が目についた。
すこし色づいてきた葉っぱとよく似合う。
やっと鳥がさえずりだした。
里に近いクリ林。
実のほとんどは落ちてしまっている。
均等に成長しているため大きな実は少ない。
柿の葉のようだが実は見当たらない。
一部の葉が朱色に変化している。
雨模様の景色にぴったり。
ヤマザクラは落葉するのが早い。
この木はまさに紅葉が見ごろ。
雨上がりの景色に彩りを添えている。