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金曜日は久しぶりの雨。
一日中しとしとと雨が降り続き、たくさん水たまりができた。
週末は一転冬並みの気温となり未明の山は5℃以下。
滝の様子を見に谷へ。
~今日の愉快~
雲が残るものの天気は回復しつつある。
雨に洗われて空気が澄んでいる感じ。
明けの明星・金星が輝いている。
ポンポン山の西を流れる出灰川。
谷沿いは秋色に変わりつつある。
川の水音はもはや寒さを感じさせる。
暗い谷間に咲くシュウカイドウ。
透き通る薄紅色の花が美しい。
この一角は樹齢の古い大木が多い。
コケとツタに覆われた広葉樹の幹。
太い幹に力強い枝の張り具合が心地よい。
1年ぶりに出会ったホコリタケ。
同じ場所で今年も群生している。
そろそろ頭にぽっかりと穴が開くころか。
滝の中ほどに生えるマムシグサ。実が赤く熟してきた。
それにしても寒い。
気温が低いうえに風が始終吹いているため、まるで厳冬のような寒さ。
体全体がこわばってきた。
根っことツタの競演。
枝やツタに絡まるコケとあいまって異様な空間。
ぼんやりとした光のせいで、なかなか離れがたい雰囲気がある。
大好きなコケの庭園。
夏ばてだったコナアカミゴケが見事に復活。
ごろごろした岩場のあちこちで盆栽風のミニ庭園を見せてくれる。
雨上がりの朝、なぜか寒いときに限って印象深い。
自然の庭園の一角に生える白いキノコ。
いまは名前を知らない。
マシュマロのようにふわふわで丸あるい容姿が面白い。
キノコの一種、フクロツチガキ。
どうみても木の実が落ちてきたようにしか見えない。
落葉の上に乗っかってるだけ、根があるわけでもなく不思議。
とても素敵なお気に入りの滝。
ちょうど朝日が差し込み、しばらく釘付けにさせられた。
雨あがりで水量が多く、滝もご機嫌の様子。
滝を照らした光は対面する山肌に吸収される。
ふと横を見ると暗い斜面の一部が浮かび上がる。
落ち葉の枯葉色、コケの緑色が心地よい。
ゴツゴツした木の肌と巻きつく太いツタ。
朝の斜めの光による陰影が面白い。
急斜面にいることを忘れてしまうひと時。
倒木を埋め尽くすカワラタケみたいないキノコ。
裏側からみるとまったく別ものに見える。
この谷にとって朝日が差し込む旬の時期に当たったみたい。
谷から空を仰ぐ。
黄葉した木の葉と空の青色がすがすがしい。
谷に差し込む光をじっと浴びて体を温める。
山里にもどってくると一足早い紅葉がお出迎え。
夜明け前も綺麗だったが、光を浴びるとまた違った美しさになる。