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ようこそポンポン山の森へ。    ポンポン山とは・・・大阪と京都にまたがる標高679mのなだらかな低山。大阪からは北摂山系、京都からは西山と して知られる。 都に近い里山として、信仰の場として、人との関わりは昔から続いてきた。まだ再生可能な程度に自然が残り、日本鹿や猪・小動物の影は濃く、植物の種類もままある。    この日記は・・・一年を通じポンポン山地域を放浪し、猪鹿鳥の目線で自然と戯れ愉しむ。その妙の一端を歳時記に綴る。着飾らない自然をご覧あれ。気になる写真と出会ったら感想もご自由に。
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晩秋最後の日曜日。
冷え込みもなく穏やかな一日の始まり。

山の木々はゆっくり冬の装いに変わりつつある。
モノトーンの世界になる直前の、鮮やかな谷の景色を愉しむ。

~今日の愉快~


澄んだ青空にぽっかりと浮かぶ雲。
朝日に染まった色あいはうまく表現する言葉をしらない。
けっこう早いスピードで流れている。


田んぼのあかまんま。
もしもお米のように食べれたら、どんな味がするんだろうか。
というようなことをぼんやりと空想してしまうのどかさがある。


田んぼの畔にさくセリ科の花。
朝特有の色彩に見事に溶け込んでいる。
見ているだけで頭の中が透明になる。


山の紅葉。
急斜面を這い登ってわずかな見晴らしを得る。
背景の黄葉もいい感じ。


朝日に光る葉っぱの環。
谷の向きと太陽の角度の組み合わせの妙。
この印象はけっこう強烈で、再会が待ち遠しくなる。


少ないツタの絡まりも光と影で面白い。
赤茶色のツルと黄緑色の葉っぱの対比も同様。


あれだけあったレモンエゴマの葉がすっかりなくなっている。
花穂の骨組みがシャリシャリと素敵な音を響かせる。
この景色と音は冬の間の楽しみのひとつ。


ヒヨドリジョウゴの実がたわわに成っている。
透き通るような明るい赤色が、
ぴちぴちしたまるい姿によく似合っている。


クサギの実。
朝日がまぶしい。
細い木の陰からみると、面白い光景となる。


その足元に咲くノコンギク。
ピンの伸びた花びらが凛々しい。
いっぽうでぼうっとした背景の草色が愉しい。


落ち葉がわさわさと増えてきた。
谷川に落ちた葉っぱが水面を素敵な水鏡に変えている。


尾根で出会ったムラサキシキブ。
ここの実は小さくてかわいらしい。
さわさわと風が吹きだした。


ヤブサンザシの実・実・実・・・。
オレンジがかった赤色で斜面の一部が染まっている。
ただ言葉にならない嘆息をつくだけ。


タムシバの冬芽がしっかりと目立つようになってきた。
季節は確実に進んでいる。
そろそろこちらの心身も冬支度が要りそう。

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