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2週続けて雨の日曜日。
昨日の昼から降り出した雨は
今日になってますます強くなってきた。
雨の山をゆったりと散策。
~今日の愉快~
雨天のコケは瑞々しい。
ちょうど傘が開きだしたキノコも
コケと競うようにイキイキしている。
どこにでもある葉っぱが雨によって
ドキッとするような姿に変身する。
深い紅色と緑の組み合わせも愉快。
赤い枝の赤い葉が背伸びをしている。
この大雨も若い葉っぱには恵みの雨かもしれない。
葉っぱのうえで遊んでいるカマキリの子供。
雨宿りをしているのかと思ったら、
葉の影に隠れるわけでもなく行ったり来たり。
葉の間にくちゃくちゃとできたクモの巣。
こんなクモの巣でも雨の日は水滴のギャラリーになる。
観客は雨の散歩人だけ。
いつものサルトリイバラの実。
雨と相性の良いサルトリイバラは
いつも期待以上の姿を見せてくれる。
倒木に生える黄色い菌類。
柔らかさと硬さがちょうどよく
触るとぷにゅぷにゅしていて気持ちいい。
落葉広葉樹に照葉樹、ところどころ赤松が生える尾根道。
谷を吹き上がる霧がときおり通り過ぎて白いベールがかかる。
雨に濡れた樹肌が黒光りして存在感をしめしている。
広い谷の最上部。
真っ白な霧の濃淡と流れを楽しむ。
突然、霧がどんどん薄くなり
京都の街がぽっかり顔をだした。
山道の平らなところにできた水たまり。
雨音が止み鳥の鳴き声で静けさを実感する。
実は豪雨の前触れだった。
捨てられたぼろぼろのほだ木に
見事なしいたけができていた。
さらにぐずぐずになったほだ木には
赤いキノコが大発生中。
暗い森にオレンジ色がよく映える。
山中のドクダミの花も満開。
覗き込んでみると思わぬ姿に夢中になる。
里の人家のツツジ。
たくさんの白い花が元気よく咲いている。
見ているだけで雨天のうっとおしさが吹き飛ぶ。
今週の雨は週央の1日だけ。
たまに北からの空気に覆われると
すっきりとした青空が覗き気持ちいい。
雨の合間に水無瀬渓谷を遡る。
~今日の愉快~
梅雨時にしては水量は少なめ。
とはいえ平常時よりは遥かに多い。
明け方の光が少ない頃は緑々している。
岩の庭園。
岩と戯れるように流れる水の様が面白い。
ただし歩くのは大変。
瀬の流れ。
どこにいても水の流れる音が大きい。
ここはざあ~と高い水音。
カワトンボの数はそれほど多くなく、
であった種も2種類程度。
少し開けた浅瀬のあるところに集まっている。
崖の際は一段と暗く、水の白さが際立つ。
増水を繰り返した川底はぬめりがとれて
以前とは見違えるほど滑らない。
足場が悪いところは岩を手がかりに歩く。
常に目にするのは岩を覆うコケたち。
このコケはいつも丸い形でよく目に付く。
ぴょんと伸びたコケのあたま。
一つ一つ仔細に眺めるのもいいが
ずらっとならぶ形も面白い。
朝から曇天、昼からは雨の予報なので、
日が差すことは期待していなかった。
光を浴びた川は急に表情豊かになる。
川からも山道からも見ることのできない峡谷の姿。
切り立った岩壁に囲まれ、
巨岩が渓をふさいで深い淵と滝を作っている。
木々の緑がちょうどよい加減で水面を染める。
様々に変化する水の流れは見飽きることがない。
近くの滝が奏でる水音もいつのまにか気にならなくなる。
ところどころ転がっている巨岩に
ユキノシタが群生している。
花の時期はそろそろ終わりかけ。
水と岩とコケばかりのなかで
出会ったキノコはとても懐かしく感じる。
秩序なく曲がった形が面白い。
マタタビの花が終わり実が成りだした。
素直に伸びつつある小さな実のそばで
虫こぶがひときわ大きくなっている。
朝から雨。
強くはない。
風もほとんどなく静穏。
人気のない小塩山で雨を愉しむ。
~今日の愉快~
雨天の早朝、森の道はとても暗い。
森の外の明りが木々の間からわずかにもれる。
雨と霧で煙る情景に心身が弛緩する。
ピンクのツツジがまぶしく感じる。
雨に濡れた花はいつもより
強いメッセージを発しているように見える。
金蔵寺の吽形像と阿形像。
薄暗闇のなかで風雨にさらされ傷ついた仁王と向き合っていると
なんともいえぬ不思議な感覚が生じてくる。
赤紫色のホタルブクロの花が満開。
いつものように半ば寝そべりながら花を覗き込む。
花の中は薄紫色の世界が広がりとてもきれい。
本堂の大きな香炉と太い柱。
柱の木目がきれいに浮き出て面白い。
開放的な広い空間を独り占めして雨の風情を堪能する。
雨天は光の変化が少なく時の流れを見失ってしまう。
そんな感覚も一本の線香によって現実に引き戻される。
視覚によるかすかな風の流れまで体が感じてしまう。
いつのまにかこの空間・空気・雰囲気に同化している。
雨が降っていることもまったく気に入らない。
愉しさがとても素直に感じられる。
暗い森を通って小塩山を登る。
狭い山道で傘がひっかかるのにうんざりしたころ
広々とした車道にでて大きな開放感を味わう。
道端の草イチゴの赤色がいつもより濃い。
淳和天皇陵の参道。
静穏。
変わらない空間に心が落ち着く。
大きな水たまりに映る森の景色。
周りが暗いのでとても明るく感じる。
頭上を覆う葉っぱから水滴の塊が落ちてくると
つかのま空気の泡が浮かんで流れる。
森と森の間の開けた空間。
いっとき止んだ雨が、また強く降り出した。
小さなヒメホシカメムシの赤い羽根と黒い模様が目立つ。
山道の緑。
明かりの乏しさと緑のグラデーションの鮮やさは
微妙な範囲で相関関係にある。
ネジキの花が散りだした。
ふと目に留まった小さな世界。
雨のキノコは美しい。
透明な茎がとても素敵。
今週から梅雨らしさが戻った。
昨日は本降り。未明にはほぼあがったが、
夏至の日の出は梅雨空の彼方。
沢の様子が気になって谷あるき。
~今日の愉快~
先ほどまで残っていた霧雨がようやくあがった。
見るものすべて水滴できらきらしている。
ナンテンの葉やつぼみは雨と相性がいいみたい。
しっとりと濡れた岩のうえをカタツムリがはう。
ひんやりした岩肌の感触が気持ちいい。
激しい水音で一切の音がかき消される。
体全体にぶつかる滝の風としぶき。
間近にいるだけで、頭が真っ白になり
なんともいえぬ恍惚感が広がってくる。
足の長さが特徴のザトウムシ。
雨を避けて木陰でひとやすみか。
久しぶりなのでしばらくお付き合い。
雨が上がると森から発散する水蒸気が強く感じられる。
あれだけあった水滴も知らぬ間に消えてしまう。
キヨスミイトゴケが風に揺られてどんどん乾く。
ごつごつした岩の滝。
あふれた水がすべてを覆いつくす。
コケの岩の姿が面白い。
葉っぱの緑と川面の金緑がよく似合う。
川にすわりこんで見入ってしまう。
とても心地よい眺め。
コケの庭園が潅木に占拠されてきた。
森の木に覆われていない空間は雨空でも明るくて気持ちがいい。
寝そべってコナアカミゴケを仰ぎ見る。
コケの林の水滴もどんどん小さくなっていく。
ひときわ目についた三本朔の水滴。
周りの景色と色を大胆に取り込んで面白い。
岩の谷で出会ったニホンヒキガエル。
暗い岩場からごそっと飛び出てきてびっくり。
おとなしくて動きも鈍いのでしばらく一緒に遊ぶ。
威風堂々の大滝。
コケに覆われた緑の倒木が美しい。
崖に囲まれたうす暗い空間も
滝見に集中していると安らぎの場となる。
道なき山中で出会った小さなちょうちょ。
一晩中雨に打たれたためか、
元気が足りない感じ。
小さいけど顔つきは女王様のよう。
早くも花の時期を終えたギンリョウソウ。
膨らんだ液果のピンクがかった肌色がきれい。
出灰の里をむすぶ道はアジサイロード。
青色や白色、虹色の装飾花が咲きそろう。
開きだした中心の花も多彩で愉快。
ぽつぽつとホタルブクロが目につきだした。
花の中は細かな毛で覆われいる。
遠慮がちについた赤い斑点がアクセント。
どんより曇り空。
朝はひんやりして寒いほど。
雨が降りそう降らない。
そろそろ梅雨らしい天候に戻ってほしい。
水不足はごめんこうむる。
山中から山辺をぶらぶら散策。
~今日の愉快~
葉の上でお休みのカメムシ。
近づくと居心地が悪いのか、
そろそろと移動をはじめた。
体に似合わず怒り肩。
シソバナタツナミソウがぽつりぽつり咲いている。
夏の森は想像以上に暗い。
地面すれすれに咲く小さな花はとてもわかりにくい。
イバラの葉の影で休んでいるガ。
ひんがら目はもともとなのか、
こっちを警戒しての姿なのかちょっと気になる。
ドングリの子供。
うろこが重なったような外側の文様は、
じっくりみる味わいがある。
ネジキの花が咲き出した。
ふっくらとした筒状の形と、
透き通るような白さが素敵。
いろんな色を持つ葉っぱ。
実に愉しい。
目立たないノイバラの花。
よく探すとあちこちにひっそりと咲いている。
この白もしべの黄色と相まってきれい。
粘菌の仲間だろうか。
陸のイソギンチャクみたい。
近づいてみると透き通った白だが、
離れてみると真っ白に見える。
ガンピの花。
とても可愛らしい花なのに、
まったく目立たないのがもったいない。
野のクリの花。
日当たりの良いところは満開。
少し日陰のものはまだつぼみ。
ササユリの大きな花が咲き出した。
茎や葉が細いので花の大きさが際立つ。
ごっついつぼみは異様な感じすらする。
ハハコグサ。
小さくても黄色は良く目立つので得している。
地を這うツルアリドオシ。
他の植物の影でひっそりと咲いていた。
丸い葉っぱもなかなか愉しい。
マツカゼソウが目につくほど大きくなってきた
小さい葉から大きな葉が連なる姿は
いつみても面白い。
ヨウシュヤマゴボウの花。
こんなに可愛らしいとは知らなかった。
ピンク系でそろえたところにグリーンがアクセント。
ヤブムラサキの花。
白いふさふさのつぼみのほうがきれいかも。
ムラサキシキブ。
小さいのに形も色も見ごたえがある。
キンモンガ。
ガにも旬があるのだろうか。
実に多くの数とであった。
ニワゼキショウも今が旬。
わずかな場所に群生している感じ。
紫色にくっきりとした黄色が目を引く。