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ようこそポンポン山の森へ。    ポンポン山とは・・・大阪と京都にまたがる標高679mのなだらかな低山。大阪からは北摂山系、京都からは西山と して知られる。 都に近い里山として、信仰の場として、人との関わりは昔から続いてきた。まだ再生可能な程度に自然が残り、日本鹿や猪・小動物の影は濃く、植物の種類もままある。    この日記は・・・一年を通じポンポン山地域を放浪し、猪鹿鳥の目線で自然と戯れ愉しむ。その妙の一端を歳時記に綴る。着飾らない自然をご覧あれ。気になる写真と出会ったら感想もご自由に。
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今週は大陸の高気圧に覆われ涼し日が多い。
朝晩と日中の気温差が感じらるようになった。

金比羅山あたりをぶらぶら。
~今日の愉快~

有明の月が東に上りだした。
秋の夜長は星空を見る機会が多い。
早いもので中秋もあとわずか。


今朝はとても冷え込んだ。気温は10度ちょっと。
涼しさを超えて寒い。
こないだまで汗をかいていたのに信じられない。


これは何の木かな。
一足早く紅葉している。
緑ばっかりの中でよく目立つ。


朝日をあびるキリの葉。
光を反射して金色に輝いている。
ところどころあいた穴が面白い。


朝日を浴びる樹。
実に気持ちがいい。
朝の青空もさわやか。


ヌルデの実が大きくなってきた。
ついこの間まで花が咲いていた。
秋の時間は駆け足ですぎる。


綿が積み重なったようなワタカラカサタケ。
朝の森の中あるきもなかなか愉しい。


朝のポンポン山。
かなり空気が澄んできた。
日を浴びると暖かい。今日はそんな感じ。


いつもの丸いクモの巣。
光があたると七色に輝く。


ガマズミの実?
やや日陰の林縁にぞくっとするほど
紅い実が顔をのぞかせる。


マツカゼソウの実が大きくなってきた。
ちいさな白っぽいムシがこんにちわとでてきた。
谷をわたる微かな風にゆらゆら揺れる。


沢の一場面。
コケの岩におちる小さな小さな滝。
何もない谷も水さえあれば面白くなる。


谷の出合い。
キクやツリフネソウ、ゲンノショウコに混じって
イヌタデの桃色の花穂が伸びる。
つぼみの中に小さな花が咲いていた。


山里の柿。
全体にかなり色づきだした。
熟れた柿はもう落ちる寸前。


 朝は良く晴れたが次第に雲が広がりだした。
山間の田は稲刈りがすんでがらんとしている。
畦に咲く彼岸花がさびしそう。
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今日は秋分の日。
前夜から晴れ間が広がり、
涼しい空気に包まれて秋らしさが戻った。

いつものように日の出を拝みにゆく。
~今日の愉快~

昨日が下弦の月。
十数時間経って、やや欠けが進んだ。
半分しかなくても夜道は月明かりで愉しい。


明け方は十分に晴れてくれた。
東からのぼる太陽とご対面。
日の出は5時47分。ずいぶん遅くなった。


ときおり雲の団体さんが流されていく。
上空は風がきついみたい。
朝日をあびてぼやけた光景を見ていると眠たくなる。


朝日をあびるコナアカミゴケ。
光線の加減がちょうどよく
こちらもぼおっとした眺めとなった。


目新しいクモの巣が目立つ。
ジョロウグモの巣は大きくて糸も太い。
顔を突っ込むとやっかいなことになる。


草むらを歩くとバッタが次々に飛び出す。
何匹かと追いかけっこして、
ようやくその一匹とじっくり向き合う。


カエデの葉っぱ。
ここは日陰だからか、まだ青々とした葉が多い。
林縁ではぼちぼち黄色の葉っぱが目立ちだした。


森を歩く。
今日は興味を引かれるものが少ない。
立ち木に張り付いたキノコにしばらく夢中になる。


これもキノコ。たぶんヒイロハリタケ。
近づいてみるとたくさんのぶつぶつからできている。
なかなか面白い。


谷には一昨日の雨の余韻が漂って
すこしひんやりしっとりしている。
源流部の水量は少し多い程度。


ミカエリソウが咲き出した。
湿ったところに群生している。
目ざといハチ達が忙しく飛び回っている。


山道にはベニバナボロギクの花が多い。
橙色の塊のような花も、こうしてみると愉快。


山のトンボはめっきり少なくなり、
草原や田んぼに集まっている。
アキアカネの体が赤くなってきた。


育林中の山。
ススキがはびこって、
遠方から見ると銀色に光ってきれい。


 林のなかでガマズミの赤い実とであう。
大きさ・形・色の三拍子そろった実は
どきっとするほどきれい。
彼岸に入っても秋晴れとはならず。
今日は朝から怪しい空模様。

雨を覚悟して小塩山をめぐる。
~今日の愉快~

シシウドの線香花火のような花が盛り。
姿は花よりもつぼみが断然面白い。


山中で出会ったイタドリの花。
山ろくには多いが尾根筋ではあまり見かけない。


ススキが大量に倒れている。
山間の田に残った稲穂も倒れているところが多かった。
こんなところに台風の影響があったのかも。


ぼおっと浮かび上がるシロオニタケ。
暗い森のあちこちに白いキノコがニョキニョキでている。


とうとう雨が降ってきた。
時間が経つにつれて明るくなるどころか
どんどん暗くなる。
イノシシとすれ違ったようでうなり声が怖い。


クモの巣と水滴の造形。
まるで小宇宙。


ミヤマシキミの赤い実。
暗く変化のない森で出会うとなぜかほっとする。


今日の淳和天皇陵。
雷鳴が近づいてきた。
空の底がぬけたように雨がふりだした。


まさに豪雨。
傘を差していてもしぶきで全身びしょぬれになる。
あっというまに山道が川に変わった。


豪雨は30分間ほど続いて普通の雨に変わった。
黒い大きな岩のくぼみに小さな池ができている。
よく聞くと雨音以外に鳥がいつもどおり鳴いている。


こんな日の金蔵寺は静寂。
雨の降る音、コケの緑、木の葉の透けた色が心地よい。


雨は強くなったり弱くなったり。
本堂の大屋根からおちる雨だれは威勢がいい。


咲き出したキクの花。
紅色の花弁に濃い黄色の雄しべは雨天に似合う。


 キキョウの青紫色も美しい。
花柱に群青色のムシが雨宿り。
こんな大きな花傘でも中まで水滴がついている。
今週は台風13号の影響でぐずついた天気。
結局台風は南海上を通過し、
大阪・京都への影響はなし。

今日は彼岸の入り。
残った暑さはなんと呼ぶのか。

いつもの谷を歩く。
~今日の愉快~

山間の田は今週はじめに稲刈りがおわった。
例年より早い。
澄んだ秋空のもと、黄金色に実った稲穂を見る間はなかった。


ヒガンバナが咲き出した。
こちらは例年どおり。
ぱっと開いた花よりも開きかけのほうが清楚に感じる。


近くでチカラシバが大きくなってる。
目だ立たないがこちらも花ざかり。


畦は秋の花盛り。
ツルボの薄赤紫色の花が咲き出した。
花穂の上のほうは可愛らしいつぼみがいっぱい。


川の流れ。
ぐずついた天気でも雨量はすくなめ。
この時期としては水かさはとても少ない。


山中でであった黒いカタツムリ。
三角錐型の貝殻も面白い。


ベニチャワンタケが旬。
あちこちで小さな紅い茶碗を広げている。


ハダカホオズキの実が一つだけ赤くなった。
水滴で隣の実とくっついてる。
赤い色まで移ってしまいそう。


小さな葉っぱの先につく水滴。
アップでみると愉しい光景がひろがる。


沢の岩の上におちたマタタビの実。
小さな小さな柿の実みたい。
よく熟しておいしそうに見える。


ヤブサンザシの実もちらほら色づきだした。
赤くなるまではまだ時間がかかる。


タケニグサの草原はダンドボロギクが勢いを増している。
雨で綿毛がぐっしょりしているものが多い。
たまにきれいな冠毛と出会うとうれしくなる。


虫食いだらけの葉っぱも緑色が薄くなってきた。
黄色くなった葉っぱは秋模様。


今日も蝉の鳴き声がやかましい。
もうすぐ秋分なのに、山中でさえ蒸し暑い。
はやく秋らしくなってほしい。


顔をだしたタムシバの実、あと一つ。
近くにはまだはじける前の桃色の実がぶら下がってる。
今日も曇り空で雨の予報。
三連休続けて傘をもっての山歩き。

季節ごとに訪れる水無瀬渓谷を遡る。
~今日の愉快~
ずいぶん起床時間を遅くしたつもりだがあたりは真っ暗。
岩場で遊んでいたらようやく明るくなってきた。
この時期にしては水量は少ない。


こけに覆われるセミ。
きれいに形が残っている。
なぜか気味悪さは感じずに心おちつく。


セキヤノアキチョウジが咲き出した。
毎年出会っているのに花の名前を覚えられない。
それも毎回の出会いが新鮮でいい。


岩がごろごろする瀬。
小さくはない沢だがいつも立ち止まる場所は決まっている。
水音が心地よい。


水量が多くないのに水の透明感は結構ある。
水温はまだ高い。
冷たさはないがいつまでも水に触れていたい感じ。


イネ科の植物だろうか。
アンテナのように伸びた紅い針が目を引く。
姿に似合わない花がぶら下がっている。


ミズヒキの花が咲き出した。
いっぱいありすぎて目移りする。


ここでもイタドリの花が満開。
早くも実が大きくなってきたものもある。
平べったい実のなかで紅くて丸い実が面白い。


川の中州の小さな林。
柿の赤橙色の落ち葉が目立ってきた。
光の加減で赤紫色に変化する。


水が途切れることのない乙女の滝。
上流はそんなに深い森には見えない。
いつも不思議に思う。


チョックストン奥の渕。
垂直に近い岩壁の景色はまるで海の岩場のよう。
気が抜けない所なのになぜか心身が弛緩する。


ミゾソバの花が盛り。
山で出会ったら、ぜひ顔を近づけてみてほしい。
しばらくするとニコニコ顔になる。


いつものアレチヌスビトハギ。
なんでもない花だが、沢でみると魅力度がアップする。


キンミズヒキとアブ。
ぶんぶんと羽音がするところにはたいてい花がある。


ヤマザクラの老木。
幹全体がコケに覆われて渋い。
曇天のなかでも存在感がある。
 
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