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土曜日の昼前から降り出した雨は
一昼夜にわたってしっかりと降り続いた。
おかげで山はびしょびしょ。
沢は増水し山道も川となっている。
雨の降る音、風の騒ぐ音、沢の水音、鳥のさえずり、
普段以上にいろんな音であふれているが
雨がすべてを吸収して山はとても静かに感じる。
~今日の愉快~
ユキノシタが咲き出した。
大きな白い花弁が1つのものばかり。
不思議に思ってよく見ると雨水でくっついているだけでした。
里の人家のモミジ。
赤茶色の若葉が目を引く。
水滴をいっぱいつけて愉しそう。
今が旬のタニウツギ。
多くはないがちらほら見かける。
ツツジのピンク色よりも少し濃いのが目印。
びしょぬれのコゴメウツギ。
晴天時よりこのほうが風情がある。
花よりも水滴のほうが重たそう。
沢の端のシダの群落。
薄紅色から緑まで色とりどり。
増水した沢の水音が谷いっぱいに響いている。
ニガイチゴの花のあと。
つんととがった薄っすら赤いお山が面白い。
シシガシラの胞子葉。
まるで赤い骨みたい。
はたまた足がのびたムカデのようか。
開けた斜面の源流部。
こんなところからちょろちょろと水が流れる。
水玉をつけた藺の姿が面白い。
鼻の長いへんなムシ。
雨を避けて休憩中?
もう少し葉っぱの影に隠れたほうがいいんじゃないかな。
ついにコアジサイノ季節がやってきた。
花の白、しべの青、茎の薄紫。
この組み合わせが愉快でたまらない。
エンジュが大きくなって目立ちだした。
山ではいまが満開の時期。
今年は平地の花は嵐のためとても短命だった。
ツクバネウツギも旬。
小さな花があっち向いたりこっち向いたり。
柔らかなピンク色がかったオレンジ色が素敵。
いよいよヤブツバキの花が終わりかけ。
木に咲く花も、落ちた花も見かけることが少なくなった。
たまに出会うととても懐かしい感じ。
その傍らでツバキの実が膨らんでいる。
まだ花の名残をつけた青い実。
あの雫はいつ落ちるかしら。
アブラムシとアリの共生?
三匹のアリがいったりきたり、
かいがいしくお世話をしているみたい。
昼前になってようやく雨があがってきた。
きっかり丸一日降り続いた。
雨上がりの京の街が見渡せるようになった。