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今日から旧暦3月(弥生)となる。
寒の戻りで今朝も冷え込んだ。
自然に無関心な人もこの時期だけは桜で大騒ぎ。
人で賑わう観光所は苦手なので
今日もこっそりひっそりと名もない低山巡り。
~今日の愉快~
出灰の菜の花畑。
晩春は黄色の季節。
これもそのひとつ。
倒れそうで倒れない。
微妙なバランスを保っているホトケノザ。
朝の冷えた空気のなかに浮いているよう。
寒いとおもったら霜がおりてる。
ちょっと濃い紫色のスミレに霜の縁取りがよく似合う。
明るい里からまだ薄暗い谷へ。
石がごろごろする斜面に高さ10cmほどの
ひょろひょろのっぽが伸びている。
不思議な世界。
斜面からつきでた大きな岩の上は小さな植物庭園と化している。
顔を突っ込んで覗き込むと名も知らぬ草の姿と色が愉しめる。
チャルメルソウの花が咲き出した。
咲き出したばかりでこわばっている感じ。
谷からの眺め。
春にしてはまだ空気が澄んでいるほう。
山の地名はその里の人しか知らない。
名前がないと頭の整理がつかないので自然に呼び名ができる。
ここはキブシ谷。実に単純でそのまんま。
ヤマザクラはまだ。
葉っぱと花のつぼみが大きくなってきた。
ヒサカキが透けて見える。
眩しいけどうっすらとした黄色がきれい。
家の近くの雑木林ではツツジが満開。
やまのツツジはあと少し。
もう1週間するとヤブツバキ以外に赤紫色が山にお目見えする。
サカキの花も上品な黄色。
いまがちょうど満開。
きれいにのびのびと開いている。
この小尾根でもタムシバがたくさん咲きだした。
影がつくとなぜか白がより白っぽく見える。
人の感覚はいい加減でおもしろい。
里の桜。
七部咲きといったところ。
空気のように里の一部になりきっている。
強烈なミツマタの黄色。
目に焼きつき、頭の中が黄色に染まる。