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ようこそポンポン山の森へ。    ポンポン山とは・・・大阪と京都にまたがる標高679mのなだらかな低山。大阪からは北摂山系、京都からは西山と して知られる。 都に近い里山として、信仰の場として、人との関わりは昔から続いてきた。まだ再生可能な程度に自然が残り、日本鹿や猪・小動物の影は濃く、植物の種類もままある。    この日記は・・・一年を通じポンポン山地域を放浪し、猪鹿鳥の目線で自然と戯れ愉しむ。その妙の一端を歳時記に綴る。着飾らない自然をご覧あれ。気になる写真と出会ったら感想もご自由に。
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暦で春になったとたん大雨。
しかも梅雨のように長く降り続いた。
去年の2月は大雪だったが、今年は雨なんだろうか。

雨の中の山歩き。
~今日の愉快~

昨夜は本降り、夜が明けてもまだしとしと降り続く。雑木林の小川が音を立てて流れている。


今朝の気温は10℃だが、風が強くて体感温度は低い。幹全体が風に揺れる木。


ササがざわざわと風に揺れる。台風なみの強風で傘がさせない。


晴れる気配はない。京の街も低い雲に覆われて雨。


倒木の下はドライ。コケの白い針山が妙に目立つ。


なんの葉っぱか。黒紫色の地に赤紫色の葉脈が浮かび上がる。亀の甲羅みたい。


雨に濡れた美しい森。たっぷりと水分を含んだ落ち葉の地面はとてもよくすべる。


昨夜来の強風で山道には木の枝の落し物が多い。


雨天のなか、濡れた冬芽は赤色が増す。一段と活き活きしている感じ。


松の雫たち。普段は存在感のない松の葉っぱも今日は主役。


ときおり雨雲が山をかすめていく。霧の動きが早い。


沢は梅雨時の水量。轟々と音を立てて流る谷川。


梅のつぼみ。この前みたときより一回り膨らんだ。


ジンチョウゲのつぼみも膨らんできた。今度は春本番が待ち遠しい。


冠水した田んぼ、近くの畑も水浸し。それにしてもよく降る。
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日の出が4時台になった。
どんどん目覚めが早くなり
冬よりも睡眠不足になりそう。

いつもの谷へ。
~今日の愉快~

ポンポン山頂上ちかくのウラジロノキの花。
もう満開を過ぎたころで少しオシベが変色してきた。
今朝は雲が多い。
雲と霞で遠景はぼんやり。


葉が生い茂って藪山歩きは大変になってきた。
ツクバネウツギの白い花が緑の斜面で目につく。
いまから満開を迎えるところ。


谷を下る。
今週前半の雨で沢の水は豊富。
光が差すところでは水色が面白い。


カワラタケも瑞々しい。
よくみると縞色も多彩。
青っぽい縞模様がおしゃれ。


コケの斜面ではヒメレンゲが満開。
どこに隠れていたのか
足の踏み場もないほど生い茂っていて愉快。


コケの庭園の一角。
縁が赤い小さな葉っぱが伸びだした。
なんという名なんだろうか。


クモの巣が多くなった。
山を歩くとクモの糸が顔にまとわりつく。
鬱陶しい季節に入った。


いつもの滝の上部。
岩場を流れる水が緑を映す。
光が強ければ強いほど緑の影も濃くなる。


ヤブデマリの花の列。
クマバチが忙しそうに飛び回る。
顔にまとわりつく虫も多くなってきた。


小さな白いはな。
名前がでてきそうででてこない。
この時期はこの手の花が多いように感じる。


沢の落ち込みに差す光。
強烈な光と微かな木漏れ日がゆっくりと移動する。
時を忘れる光景。


小さな小さな白い花。
ヤマルリソウに似ているが花色は白。
木陰で人知れず咲いている。


ひさしぶりに出会ったカタツムリ。
ずいぶん大きな個体。
どこにいくのかな。


滝。
真横斜め上からだと普段と違う景色となる。
ここでも時間がとまる。


白くてもこもこした夏雲。
空だけ見るともう夏。


今年のシランが咲き出した。
このピンク色はなかなか強烈。
ツツジとはまた違った見ごたえがある。

旧暦3月の晦日。
この春はずいぶん長い感じがした。
初春の大雪から晩春の夏の陽気まで盛りだくさん。

八十八夜の別れ霜もすぎ、
山里の田植えが進む。

暑さをさけて谷あるき。
~今日の愉快~

川べりにヤブツバキの花がたくさん落ちている。
油分がおおいためか水によく浮かぶ。
いろんな姿があって愉しい。


ワラビの林。
こんなに大きくなるとは知らなかった。
綿毛をぶら下げた格好が面白い。


山のあちこちでウワズミザクラが満開。
ブラシのような花が目印。
一つ一つは可愛らしい。


地面に近い草は露で濡れている。
開きだした小さな葉の産毛にも
小さな水玉がいっぱいついてる。


ホオノキの大木。
晩秋になると大量の落葉がつもる。
大きな葉っぱが元気よく開いた。


ホオノキの下で葉を広げるコハウチワカエデ。
光の当たりよう、影のつきようで
さまざまに変化する緑色が愉快。


ヒメウツギの花が開きだした。
まだ満開前でつぼみも多い。
メシベの先っぽの小さな水滴がいい感じ。


このあたりは露をまとう草が多い。
上空を覆う高木が少ないためだろうか。
水滴が光を反射して虹色に見える。


出たばかりの新葉なのに
もう虫にくわれたガマズミの葉。
そんなに美味しいんだろうか。


水際の緑の宝石。
近づいて見入る。
顔にかかる水しぶきが気持いい。


ことしもヤマブキソウが咲き出した。
花びらが4枚。
1枚が大きくて奇妙な感じがする。


沢沿いにはコクサギが群生している。
ほのかな香気がすがすがしい。
そろそろ花もおわりかけ。


ヤゴの抜け殻。
サナエトンボかな。
トンボの季節がめぐってきた。


フキの葉っぱが大きくなってきた。
日差しが強いので、日傘にしてみようか。


フクジュソウの種。
ちりちりになった葉っぱも面白い。
上空はすでに高木の葉で覆われてしまった。


若葉もいろとりどり。
いまが見ごろ。

雨がふったのは確か4月24日。
もう9日間もカラカラ天気が続く。

夜明け前はまだ涼しかったが、
日の出とともに気温は急上昇。
ついに夏日になってしまった。

~今日の愉快~

地平近くに雲の層があり
10分遅れの日の出となった。
日が出たとたん強い光が容赦なく降り注ぐ。


日陰がたまらなくうれしい。
日の出とともに吹き出した風が気持いい。
モミの若葉が朝の斜光に輝く。


ヤブツバキの花期は実に長い。
桜が咲いて散るまで約3週間。
それに比べ4ヶ月以上もどこかで咲いている。


倒木に生える白いキノコ。
吸い上げた水分が傘やヒダヒダの表面に
水滴となってでてきている。
こんなに水がいるのだろうか。


アカメガシワの葉芽が展開しだした。
ビロードのような赤い葉っぱがよく目立つ。


しっぽのような花序。
名前をしらない。
青空に控えめの薄い紫が面白い。


サンショウの若葉。木の芽。
葉をちぎって手でたたいてみると
さわやかな香りに包まれ元気になる。


ツツジの芽を這い回る幼虫。
赤茶色の葉に薄黄緑色の体がよく似合う。
ちいさいけど動くのは結構早い。


コバノミツバツツジが終わったところで、
ヤマツツジの登場。
薄い赤紫の花もよかったが、
オレンジがかった赤い花もまたいい。


お気に入りの森の上空は
若葉で覆われてきた。
初夏直前の青空はまだぼんやりしている。


倒木の影に生えるキノコ。
幼菌はかわいらしくて
キノコのイメージにぴったり。


今日はシマヘビと出会う。
森の中でヘビと競争。思ったよりも早い。
なんと最後は木の上に登ってとぐろを巻いてご対面。


日差しの下はもう暑くてバテバテ。
さすがに初春と同じ服装だときつい。
オニタビラコの黄色が濃くみえる。


緩やかな谷の道端で出会った花。
名前を知らない。
風が吹くとわさわさゆれて困るが、
暑さがこもった体には気持がいい。


炎天下の道端に咲くアマナ。
見た感じ萎れているような元気のない姿。
水を求めている自分の姿をみているよう。


沢の水面にシダの影がゆれる。
水と出会ってようやく一息つく。


沢の本流。
緑陰を映して揺れる波紋。
体の中まで染まってしまいたい。

もう初夏の陽気。
朝から春霞で見晴らしはよくない。
ぶらぶら谷を散歩。

~今日の愉快~

田んぼの周りは田植えに備えて
きれいに草刈されてしまった。
急斜面の草だけが頼り。
ゲンゲの数も残り少なくなった。


スギナは朝露の友達。
丸い茎と葉にたくさんの水滴がついている。
一つ一つの水滴が小宇宙のよう。


スイバのつぼみが大きくなってきた。
小さなつぼみにあわせて、
さらに小さな水滴がついている。


川沿いのコケの庭園。
水に洗われて気持よさそう。
ぼおっとした川の水は雲海みたい。


水滴だらけのカゲロウ。
この姿のまま一晩明かしたのか。
カゲロウの夢をあらわすかのように
大きな水滴が景色を写している。


ミヤマハコベ。
イチリンソウやニリンソウはまだ花びらを閉じたままだが、
こちらはまだ薄暗い森の中で白く浮かび上がっている。


もう種子がいっぱいのヤマネコノメソウ。
赤いツブツブが興味をひく。


いつの間にかウリハダカエデの葉が大きくなった。
日の光に透かして見るときれい。
花のほうは緑色であまり目立たない。


ヒトリシズカが咲き出した。
ここの群落が咲き揃うのはもう少しかかりそう。
先約の小さな虫が花の間からこちらの様子を伺っている。


とある斜面はワラビだらけ。
顔を近づけてみると水滴をつけたつぼみの姿が愉快。


その横で出会った黒いひだひだのキノコ。
ちょっとした弾みで枯れ枝があたり
カサッという感じでいとも簡単に折れてしまった。


ミツバアケビの雄花。
くるりとした形がなんとも面白い。
雌花も同色でなかなかおしゃれ。


やはくもマムシグサが大きくなっていた。
仏炎苞の中をのぞくとブツブツが見える。
どうやらこれは雄花のよう。


コケで覆われた倒木。
複数種類のコケが短い間隔で集まっており
端から順番に見ていくと見ごたえがある。


一年ぶりに出会ったアオダイショウ。
冬眠から覚めたばかりの体勢はいつも同じ。
頭を何かにのせて体を伸ばして寝そべっている。
すこし驚かしてしまったようで、
ぎこちない動作でのろのろと動いていった。


可愛らしいフデリンドウ。
薄暗い林の中では小さくて目立たない。


イチリンソウ。
日が高くなると大きな花びらを満開にする。
広がったたくさんのおしべが面白い。

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